3)料理教室に通い続けた社会人時代

有名シェフや著名料理家の元で腕を磨く

 

社会人時代は絶えずお料理教室に通っていました。最初のお料理教室は大学4年生の終わり。就職も決まり、友人のお母様が紹介してくれたのが東京会館のお料理教室。花嫁修業的な料理教室でしたが、ここで料理の基礎や和食・中華料理にフランス料理、お菓子など幅広いジャンルの料理を教わりました。

 

その後、ナポリピザを日本に広めたイタリアンシェフ、サルヴァトーレ・クオモ氏主催の「イタリア語で学ぶイタリア料理教室」に通いました。そこで料理好きな友人たちに出会います。料理を家で作って“みんなで食べる”楽しさを実感。「料理って楽しい!」と心から思うようになりました。著名な料理研究家、有名パティシエ、老舗レストランの料理教室など、様々な教室に通いました。“自宅料理教室”に始めて行ったのもこの頃です。

 

 

料理は化学――美味しさの方程式を知る

オセロがひっくり返るように次々と疑問がクリアに!

 

「家庭料理検定」の勉強のために通った、調理師専門学校で得た知識がいまも本当に役に立っています。なぜこの調理法なのか? なぜこのタイミングなのか? 料理がおいしくなる理由=料理の公式がわかり、いままでの疑問が次々解明されていったんです。それはまさにオセロの表と裏が次々ひっくりかえっていくような感覚。料理って面白い!と改めて思いました。

 

「できない」を「できる」に変える方法が次々とわかり、今まで何となくやってきた料理を、理論的に説明できるようになりました。基礎がわかれば応用できる。料理の組み立て方がわかったんです。この時の経験がオンライン料理教室で「料理の基礎」を教えるベースになっています。

 

ちなみに初めての自分の料理道具は、大学生のときに友人からもらったルクルーゼの赤いお鍋。嬉しくてこのお鍋でたくさんの料理を作りました。お茶フラワーアレンジメントやテーブルコーディネート、フードコーディネートの教室も並行して通っていました。

 

 

衝撃を受けた辰巳芳子さんの「命のスープ」

 

もうひとつ影響を受けたのが辰巳芳子さん。1度、テレビの収録に当選して、有名な「命のスープ」の実演を間近で見ることができました。

 

そこで心から感動したのが、辰巳さんの「蒸らし炒め」という調理法。野菜など、素材の持ち味を最大限まで引き出す調理方法です。こうやって書くとなんでもない調理法のようですが、目の前で見たそのやり方は、衝撃的ですらありました。「素材の持ち味を最大限まで引き出す」これは、あの日から今日まで、私がとても大事にしていることでもあります。